某元文部科学省調査官、某現文部科学省調査官は、マスコミの取材や雑誌や著書で、

小学校英語活動は、中学校の英語科学習とは違う
コミュニケーションの意欲を育てるのです 
スキル習得ではない
そのためには、楽しい活動を展開すべき


けれど、どんなに文科省がこういう考えを広めようとしても、
外国語学習には変わりないでしょう
子どもの意識の中では、結局は外国語学習として、小・中・高・大学とつながっているのですから。

ベネッセの調査では、英語を苦手と感じているのは調査対象の中学生の約6割で、そのうちの8割までが中1の後半(2学期の中頃)までに苦手と感じるようになった、と回答している。つまり、中学生の約半分は、中1の後半までに、英語に対する苦手意識を持ち、学習意欲や自信を失っているということになる。

この結果から、中学校の英語科教育の内容と方法を変えるべき、小学校英語活動のコミュニケーション活動に近づけよ、と言う識者もいる。しかし、私は逆に、小学校英語活動が、あまりにも楽しい活動を重視しスキルの定着を問われない状況の下に行われたことで、そこで作られた
英語学習に対する認識(幻想と言い換えても良い)と、中学校以降の英語学習の厳しい現実との間のギャップが、中学生の中にあるのではないか、という疑問を持つ。

たとえて言うと、「英語は楽しいんだよ~」と思わせて、調子に乗せて屋根にまで上らせて、いきなりはしごを外すっていう感じですか……生徒からすれば、話が違うよ~という気持ちでしょうか。

保護者、国民の間には、小学校から英語を始めるのだから、我が子は英語がペラペラになるだろうとか、英語を話せる人が増えるだろうとか、根拠のない期待を持つ向きもある。

コミュニケーション力を向上させるには、ただ、コミュニケーション場面を授業に盛り込めばいい、楽しい活動をすればいいという、単純なものではない。楽しさとスキル、知識をバランス良く提供することが大切だと思うのだが……。

それから、もっと言うと、ある教科学習に対して、苦手と感じている生徒、本当に基礎的な知識や技能が不足している生徒に対して、もう少し簡単な内容から始められるように、各学校や教師に教授内容を決める自由を与えて、どんなレベルの生徒にも、達成感が得られるよう配慮できるシステムも必要だろう。

同一の内容を多人数のクラスの一斉授業で画一的に教授するという公教育のシステムは、そろそろ終わりにしなければならないと、強く思う。

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