PISA(Programme of International Student Assessment 学習到達度調査)の2009年度の結果報告書が、今月の初めに出版されました。結果報告書と調査の枠組み説明書の二冊で合わせて8000円なので、高くて買えませんから、OECDの東京センターのHPからダウンロードできる、日本に関する結果分析の要約を読んでみました。

OECD東京センター

概して言われていることは、今回の調査の平均値よりは良い値が多く、同じような経済状況の他国と比べてみるとより良い成果を上げているということらしい。
全国家予算に占める教育費の割合が3%を割ったというのに、それなりの成果を上げているのは、何かが、あるいは、誰かが、犠牲になっているのではないか。そう思いました。

興味深いのは、オンラインで様々なタイプのテキストに触れている子ほど(チャット、メール、オンライン辞書やオンライン百科事典など)、読解力が高い傾向があるということでした。また、フィクションを読む子の方が読解力が高いとも。

読解の調査では、レベル2未満の生徒が、日本の場合14%ということで、全体の平均よりは低いということでした。そのレベル2というのは、社会に出てから必要な最低限の力だということです。でも、考えたら、30人いたら4人はそのレベルの子がいるっていうわけで、これが全体の平均以下だからといって、喜ぶべきことではないでしょう。

その他、学校間の入学試験の競争は、学習到達度の程度にはほとんど貢献していないというようなことや、日本の場合、学校間の到達度格差が以前よりも開いているとも書いてありました。

また、日本の教師と生徒の関係は弱いとも書いてありました。特に、「先生は、生徒の健康や幸せ(well-being)に関心があるか。」との質問に対して28%しか肯定回答していないと。しかも、2000年から比べて、類似の質問に対する肯定回答は、9ポイント下がっているとも。これは、クラスサイズが大きい日本の場合、一人の教師が受け持つ人数が多いことや、教えること以外の雑務があまりに多すぎることが関与しているのかもしれないと考えました。生徒は、日々の何気ない気遣いや、日々のことへ関心を向けられることを望んでいるのに、教師は分かっていないというわけで、ミスマッチなのでしょうね。

いろいろ考えてしまいます。

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