北海道は運動会の季節です。札幌市は、今週末が多いのではないでしょうか。

 私は、運動会にことさら力を入れるのは、もう、やめる時期にきていると考えています。理由は、一言で言うと、体育のカリキュラムからかけ離れた内容を、この時期にあまりにも集中してやるために、他の時期の体育が薄くなってしまうということ、体力作りという点では、地味で基礎的な内容をコンスタントに取り組むということが必要なのに、むしろ、運動会がそういう取り組みの妨げになっているということにつきます。

 運動会の起源についてひもといてみると、1874年海軍兵学校の行事が起源であるのでは、といわれていますし、北海道大学の前身である札幌農学校でも1878年に似たような行事が行われ、北海道中の学校にあっという間に広まったともいわれています。どうも、お雇い外国人が日本人の学生達にいろいろ教えた事の中の一つが、こういうスポーツ行事、競技会の類だったようです。

 起源やその後の発展の経緯を見れば、軍事訓練的要素と娯楽的要素が混じり合ってこういう形になったのはほぼ間違いないでしょう。当時の明治政府スローガン『富国強兵』の強兵の部分を実現させるためというのが主たる目的であったと思われます。つまり、『国語教育』で全国のお国訛りを廃し共通語を身につけさせ、『体育教育』で心身ともに強く育て、『修身教育』で国に忠誠を誓う心情を育て、最終的な目標は、強い軍隊を作るというのが、あの時代の急務だった。

 その名残が、戦前とほとんど変わりなく続いてきたとは、驚くというか、笑止千万というか、民主主義を声高に叫んでいても、我々日本人の頭の中は前近代的なんだなぁとつくづく思ってしまいます。

 転んでも手が出ず、いきなり顔を打ったり擦ったり切ったり、あるいは、歯を折ったりする怪我が本当に多くて、驚く昨今、もっと体作りを地道にやる体育をしたいと思うのは、教員なら誰しも思うことではないでしょうかね。それをかえることができないっていう、この国の教育の前近代性って、どうにかならないのでしょうか。

閑話休題

 教え子の息子が一人うちの学校にいるようです。

 この間、受け持ちの先生がお休みしたクラスに行って、初めて間近で話して見ました。

 長く教員やっていると、こんな楽しみもあるんだなぁと思いました。

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